ども、いざよいですぁ!

今回はイニストラードの君主、ソリンについての考察です。

まず、カードテキスト。

Sorin, Lord of Innistrad / イニストラードの君主、ソリン (2)(白)(黒)
プレインズウォーカー — ソリン(Sorin)

[+1]:絆魂を持つ黒の1/1の吸血鬼(Vampire)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-2]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。
[-6]:最大3つまでのクリーチャーと他のプレインズウォーカーを対象とし、それらを破壊する。これにより墓地に置かれた各カードを、あなたのコントロール下で戦場に戻す。
3


+能力で自分を守れ、-能力でフィニッシャーになれる。
そしてPWの基準である4マナ。

パッと見、弱い点は見当たらない。
初動7000円だけはある。さすがだ。


では、なぜソリンデッキは勝てなかったか。


その原因はメタゲームによるものであろう。

メタゲームの上位にいる「Delver」と「緑タイタンデックウィン」に対してソリンは非常にもろい。

まず、「Delver」に対して4マナというのは《刃砦の英雄》と同じく(http://sunnybob.diarynote.jp/201202030107374614/)打ち消しの的になりやすい。

カウンターをかいくぐって出しても「Delver」「Traft」の両アタッカーに対してソリンの生み出すトークンはほぼ無力だ。
4マナで1/1絆魂を出して終わりでは割に合わない。


「緑タイタンデックウィン」に対しても効果的ではない。
「緑タイタンデックウィン」に対して4マナで《刃砦の英雄》を出したならば脅威になれるが《ソリン》では、ソーレンに殴られてジリ貧だ。


では、ソリンがもっとも輝くマッチアップ、シチュエーションはなんだろうか。


①相手の場にクロックがいない事
②相手の場のクロックとこちらの場のクロックが均衡している事
③こちらの場に大量の生物が並んでいる事、特に飛んでいると望ましい。


このいずれかを満たしているとソリンは非常に強い。

ではこの場をいかにして作るか。


①については全体除去によりこの場を作ることができる。
色的にも優秀な全体除去を有する色だ。
《審判の日》は非常にメタゲームにあっている。
前述したとおり、メタゲームはビートよりだ。
加えて呪禁生物が跋扈している現スタンダードでは《審判の日》は非常に強力な呪文だ。
《黒の太陽の頂点》も非常に有効だが、《審判の日》の方が良いだろう。
《スラーン》がメタゲームに増えてきているならば一項の余地はある。
私のオススメは、《死の支配の呪い》だ。
ビートダウンの前進を食い止め、後続の着地を許さない。
そして何より、《ムーアランドの憑依地》《墨蛾の生息地》を単なる無色土地に変えてしまえる。


②クロックの均衡に一役買うのが《無形の美徳》だ。
サイズアップにより、相手の前進を止めるだけでなく、警戒の付与が非常に強力。
これによって相手のクロックがやや勝っていても強引に止められる。


③はもちろん《未練ある魂》だ。
加えて《深夜の出没》も入れたいところ。
私のオススメは《機を見た援軍》だ。
3T目までに生物が出ることは少ない上、トークンが強化される。
白黒トークンが《機を見た援軍》を最も強く使えるデッキなのである。


上記のようなデッキが、ソリンを強く使える白黒トークンなのではないだろうか。

現在私は
《審判の日》+《死の支配の呪い》+《無形の美徳》+《機を見た援軍》+《ソリン》
の白黒トークンを構築中だ。
青白系にはかなりの強さを見せている。

ただ、憎き「緑タイタンデックウィン」に対しては、やや分が悪い。
しかし、実はその対処も現在試しているところだ。
※対処についてはいずれ。(うまく刺さるかもまだわからんし)


ソリンの強さは絶対的なものではない。
うまくお膳立てをしてやったときソリンは強力なカードとなる。
現在、ソリンの価格が下落しているようだが、このまま下がり続けるならば私は8枚ほど購入を考えている。

なぜなら…ソリンの反逆を私は確信しているからだ。


今回は以上でノシ


コメント

てぃーず
てぃーず
2012年2月22日2:23

初めてコメントさせて頂きます。

実は私もソリンをなんとか使えないかと思い、エスパーコンへの投入を考えています。この色なら①や③の状況を作りやすいですし、いざよいさんのおっしゃるような《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》、《機を見た援軍/Timely Reinforcements(M12)》が普通に入るので。

現在はソリンを持っておらず(近々買う予定です)、採用しているトークン生成カードも《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》と相性のいい《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》だけですが、《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite(NPH)》と合わせて立派なフィニッシャーになりうると考えています。

長文失礼しました。リンクさせて頂きました。

さにー
2012年2月22日8:54

初めまして!コメントありがとうございます。
白黒は全体除去が豊富なのでボードコントロールに特化した方がソリンを生かせそうですね。
エリシュノーンは素晴らしいですね!自分で使うことはあまり考えて無かったですが、全体強化全体除去エリシュノーン対策とかなり相性がイイですね!
こちらもリンクさせていただきます!

長谷通り
2012年2月22日10:33

白黒トークンの考察大変参考になりました。

自分で組んでるわけではないのですが、友人が頭を悩ましながら組んでたのでこの記事を教えておきます。
《イニストラードの君主、ソリン》、《刃砦の英雄》や装備品の採用非採用は目からウロコでした。
なんとなく《イニストラードの君主、ソリン》はタダ強、《刃砦の英雄》は当然採用、装備品より全体強化、と勝手に思ってたのですが、そんな単純な話ではないのですね…勉強になります!

リンクさせて頂きました。

さにー
2012年2月23日0:03

>長谷通りさん
初めまして!
白黒トークンは非常に高いポテンシャルを持っていますが、構築によってはその10%程しか発揮できない非常に難しい、いわば『発展途上』のデッキであると思います。
その分、いろいろな考察が出来ますね!
マジックの楽しさであるデッキを手探りで強くしていく感じが味わえて非常に私はこのデッキが好きです。

今後も考察は続けていくので是非是非コメントいただきたいです!
こちらもリンクさせていただきます!

ざきもま
2012年2月24日15:42

白黒トークンで検索したらなんとも丁寧な記事で感服しました。
自分はスピリットと人間二つデッキを考えているのですが、そのどちらにも役立てられそうです

さにー
2012年2月24日18:40

>ざきもまさん
コメントありがとうございます!
白黒トークンで検索できてくださる方が多くて光栄です!
まだまだ未熟な考察ですが、検索できてくださる方の役に立てるように今後も考察していきます。

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