【シングルカード考察】カマキリの乗り手
実は宝船の巡航の方がアクセス稼げるしそっちをやろうと思ったんだが、前回時を越えた探索やっちゃったから2連続ドローってのもなんなので今回は私の大好きなカマキリについて書こうか。

現在のこのカードはジェスカイテンポのエースとして活躍中でお値段も絶賛値上がり中だ。

だが、実はこのカード発表時点の評価はあまり高くなかった。
それを表すように予約開始の一時期はうねる亀の方がなんと高かったのだ。
(参考:http://sunnybob.diarynote.jp/201409092210248672/)

明らかな高スペックが何故ここまで低く評価されていたか。
幾つか要因がありそうだ。

1.その後の強力レアの発表

カマキリの乗り手はわりかしスポイラーの中では早めに公開されたカードだ。
その後続々と強力な多色レアが発表されたので印象が薄れてしまったのではないか。


2.過去のカードとの比較

カマキリは稲妻の天使と比較される事が多い。
稲妻の天使は同時期に火炎舌のカヴーとかいうキチガイがいたので、焼かれるイメージが強いかもしれない。
その「焼かれやすい」稲妻の天使のタフネスが1下がってさらに焼かれやすくなったと感じた人も多いかもしれない。


3.イラスト

ラバルマスターの時も言われていた気がするがイラストが強そうじゃない。
これが荘厳なイラストの天使だったらまた評価は違っただろう。
天使でもドラゴンでもエイヴンですらなくカマキリ!
カマキリがそんなに強いとは思わなかったのだろう。


このような理由でカマキリの乗り手は不当に低く評価されていたと考える。
しかし、カマキリがいま評価されているのはそれだけだろうか?

否。

カマキリは環境にぴったり噛み合ったことが今の高評価の理由だ。
その理由を見ていこう。

1.緑が強い環境

今の環境は非常に緑が強い。
その緑にほぼ確実に入っているのが森の女人像とクルフィックスの狩猟者だ。
この2ターン目のタフネス3、3ターン目のタフネス4を越えて行けない生物は厳しいとされる環境だ。後手のラバルマスターが弱い要因の一つで後手だと狩猟者でビタっと止まってしまう。
低マナ域の飛行が少ない環境なのも緑に追い風。
だからこそ軽量飛行クロックのカマキリが強い環境なのだ。


2.タフネス3

タフネス3は稲妻の一撃、潰瘍化、神々の憤怒などに引っかかるためタフネスによる除去耐性は皆無に思われるが実は違う。
この環境に多いタフネスは2と4。
そのため神々の憤怒の採用を見送ったり稲妻の一撃をマグマの噴流に差し替えてたりすることが多い(というか私がそうした)
そうなると以外と生き残ってくれるタフネス3。


3.パワー3速攻

速攻という能力はどちらかというと嫌いな能力だ。
おっと、能力そのものに不満があるわけじゃないぜ?
私が好きなデッキは青白系の全体除去とPWを軸にしたコントロールデッキだ。
そういうデッキには速攻持ちクリーチャーは本当に癌だった。
だから速攻というキーワードは嫌いだったんだ。
だがしかし、味方につけてみるとなんと頼もしいことか!
PWの返しに走らせたり全体除去の後にダメージ刻んだり。
特にPWへの強さは素晴らしい。
ゼナゴスのトークンを止めながら本体を落としたり、エルズペスのトークンを越えながら除去能力には引っかからず。
ソリンの出すフライヤーも一方的に粉砕。キオーラも後だしから落とせる。
この対PW性能は環境随一といっても過言ではない。


4.3/3警戒

カマキリの能力でやや地味な警戒だが、これが実は環境にあっている。
1マナ2/1を並べるビートダウンが多いためこの3/3警戒は守備にも役立つ。
こちらは飛行でダメージを刻みながら相手の攻撃をシャットアウトする。
タフネス3の警戒はウィニーが存在する環境的にかなり強いのだ。


と4つほど思いつく環境の追い風要素を書いて見た。
どれも今後も大きく変わりそうのないものなので依然カマキリは強いと思われる。
流石にこれだけ流行るとタフネス3を意識した除去が増えてはきそうだが。


青白赤のカラー、3マナ3/3にキーワード能力3つ。
この美しいまでに洗練されたジェスカイの先達はスタンダードの空をこれからも駆け抜けてくれるだろう。


終わり



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